犬山にある老舗旅館「灯屋 迎帆楼(げいはんろう)」に宿泊し、ひととき日常を離れて、心穏やかな時間を過ごしてきました。
私の住まいからは車でわずか30分ほどの距離。
それでも、木曽川の流れや犬山城を望む景色、そして丁寧なおもてなしに包まれると、まるで遠くの温泉地を訪れたような、静かな解放感に包まれました。近いからこそ、あえて「泊まってみる」という贅沢が、心と体をゆるめてくれた気がします。
明治村──何十年ぶりかの再訪
翌日は、何十年ぶりかで「博物館 明治村」へ足を運びました。
明治期の建築や文化を今に伝えるこの施設は、大人になってから訪れると、また違った視点で見えてくるものがあります。特に、近代日本の制度や法体系の黎明期を体感できる点に、行政書士としても大変興味深く感じました。
訪問中、明治村の入鹿池周辺では、5月14日に発生した航空自衛隊機の墜落事故を受けて、航空自衛隊の隊員の方々が警備を行っておられました。静かな風景の中に、緊張感と責任感をもって任務にあたる姿に深い敬意を抱きました。
災害や事故の現場を支えているのは「人」の力であることを改めて感じさせられます。
歴史と現在、そして私たちの役割
迎帆楼の静寂、明治村の歴史、入鹿池での警備──それぞれの場で、時間の流れや社会の重みを感じることができた旅でした。
私自身も、行政書士として、相続や在留資格、許認可などを通じて、人の営みと制度の橋渡しを担う立場にあります。
明治という時代が築いた法と制度の基礎、そして今もなおその上で私たちが暮らしている現実に、静かに思いを馳せる機会となりました。
これからも、「人の想い」に寄り添いながら、一件一件のご相談に丁寧に向き合ってまいります。