― 必要な保障と過大な保険の見極め ―
先週、以前勤めていた会社の系列の保険代理店から医療保険の契約更新の案内が届きました。これまでは、給料から自動的に保険料が天引きされていたこともあり、深く考える機会はありませんでしたが、今回は改めて「この保険を本当に継続すべきか?」という視点から見直してみることにしました。
結果として、更新せずに解約することにしました。
理由は大きく2つあります。
一つは、保険料と保障内容を比較したときに、費用に見合うだけのメリットを感じられなかったこと。もう一つは、日本には高額療養費制度という、医療費が一定以上かかった場合に自己負担を抑えてくれる仕組みがあることです。
この「社会保障制度」については、FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)資格を取得する際の学びの中で、あらためてその大切さと堅牢さを実感しました。日本の公的保険制度は、世界的に見ても非常に優れており、すべての国民に対して、最低限の生活と医療を保障するしくみが整っています。
もちろん、公的保険だけでカバーしきれないリスクもあります。そこを補うのが民間の保険の役割です。しかし、「多くの方が、過大な保障のついた保険に加入してしまっているのではないか?」というのが私の率直な感想です。
実際、私自身もこれまでに支払ってきた保険料の総額を考えると、1000万円を軽く超えているのではないかと思うほどです。保険に守られているという安心感があった反面、「もっと早くFPの知識を持っていれば、もっと適切な選択ができたのではないか」と、少し悔やまれる思いもあります。
保険を見直すタイミングは「いま」
・保険料の負担感が気になっている
・保障内容をよく知らずに継続している
・ライフステージが変わった
こうした方は、一度立ち止まって、「本当にその保険が自分にとって必要かどうか」を確認してみてはいかがでしょうか。
保険は「入っていれば安心」というものではなく、「必要な分だけ確保して、あとは貯蓄や制度でカバーする」という考え方もあります。
当事務所では、行政手続きだけでなく、FPとしての視点から、お客様のライフプランや資金計画のご相談にも応じています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。